FXのトレール注文方法に関して

トレール注文はこう使う

今日は「トレール注文(トレーリングストップ)について述べたいと思います。忙しい方や相場に一日中張り付いていられない方にとって非常に便利な方法ですが、いまいちよくわからないので一度も使ったことがないという方が案外多いのではないでしょうか。

 

トレール注文は、相場がポジションに有利な方向に動いた場合に、自動的にストップロスの水準を実勢に追尾させてくれる注文方法です。自分が設定した水準以上の損失を回避しつつ、利益の最大化を図ることができます。

 

たとえばユーロ円を107.00円で買った人が、トレール幅1円でトレール注文を出したとします。この場合買った直後にはストップロスオーダーはまず106.00円に置かれますが、注文を出した後の高値が1銭切り上がるごとに、ストップロスの水準が自動的に1銭ずつ上がっていきます。

 

実勢が108.00円を付けるとストップロスは持ち値の107.00円まで切り上がることになり、この時点でこのポジションの損失の可能性はなくなったことになります。さらに実勢が109.00円まで上昇すれば、ストップロスは108.00円まで切り上がり、このポジションは悪くても1円の利益を確保したことになります。

 

一度切り上がったストップロスの水準は元に戻ることはないので、万が一暴落しても損失が当初の設定以上に膨らむことは基本的にありません。一方、読みが当たって相場が上昇すれば利益は増え続けます。この点が暴騰しても暴落しても利益・損失とも一定のOCO(利食いと損切りをセットにした注文方法)と最も異なる点です。利食いと損切りのタイミングや比率が悪くいつも利小損大になってしまうという方にはうってつけの方法と言えます。また相場が上昇していくにつれて逆指値で買い増していく「ピラミッディング戦略」においても、トレール注文を併用していくと効果的です。

 

この注文方法が有効なのは、いうまでもなく相場がトレンドを描いているときです。レンジ相場からのブレイクアウトなどで上昇(もしくは下落)のモメンタムが強い場合には特に威力を発揮します。反対に、レンジ相場ではストップロスのハードルが上がることでストップがついてしまう可能性が高まり、トレール注文のメリットが生かせません。相場に方向感があまりないときや、ボックス圏内で逆張りのポジションを持つ場合には、トレール注文よりOCOのほうが適しています。

 

では何を基準にしてトレール幅を設定すればいいかという問題ですが、トレンド相場で利益を最大化していくことを目的とした方法ですから、ある程度幅を広めに設定しないと意味がありません。その通貨ペアの時間足チャートをよく観察して、何でもない振り幅で簡単に引っ掛からない程度の幅を見極めることが肝心です。

 

一方、トレーリングの結果ポジションに十分利益が乗り、もう手仕舞っても構わないという状態になったら、トレール幅を狭めてあえてストップがつきやすい状況にするというテクニックもあります。

今晩の為替相場では、18:00頃にユーロ圏の製造業PMI(購買担当者指数)が発表される。予想は57.0(前回57.1)。2009年10月分から景気判断の分岐点となる50を上回っており、昨年3月分からは55を挟んだ高水準となっている。先週金曜日に発表された独Ifo景況感指数は、西東ドイツ統一以降の最高値を示し、ユーロ圏債務国とドイツの長期金利差が縮小、ユーロは続伸した。欧州ソブリンリスク懸念も後退しており、今回強い数字が示されればユーロの一段高もあり得る。ただ、本日は注目材料が少なく、週央には日米の金融政策会議(会議後に政策金利発表)、金曜日には米GDPと重要イベントが控えていることから大きく動くことはないだろう。